2024年6月21・22日 和歌山県 新宮市・すさみ町・串本町

 義母の墓参(和歌山県新宮市)ついでの鳥見です。
6月20日22:45自宅発、21日07:30新宮着の強行。午前中は墓参と、知人との昼食。

21日は12:30~14:30 新宮市の鈴島・孔島へ。島とは言え、三輪崎漁港の堤防でつながっており歩いて移動できます。ここは、日本でも数少ないウチヤマセンニュウの繁殖地として知られています。ウチヤマセンニュウは夏鳥として、九州・和歌山県・伊豆諸島の一部の島嶼にやってきます。陸続きで見れる場所はほとんどありません。一時期、鈴島・孔島では野良猫が増え、低所に巣を作るウチヤマセンニュウは絶滅寸前まで減少してしまいました。現在は地元の方の協力もあり、野良猫たちは排除され、この鳥の個体数も回復してきているそうです。

現地に着くと、早速手前の鈴島から、ウチヤマセンニュウの囀りが聞こえてきます。鈴島は小さな島ですがちょっと撮影しにくいので、奥の孔島へ移動。こちらでも数か所で囀りが聞こえてきます。囀りは断片的で一斉に鳴きだし、しばらくすると一斉に鳴きやむ感じです。そして・・・姿はさっぱり分からない。ほとんどの個体が、藪や木々の中で移動しながら囀っており、姿が見えても枝葉の奥で一瞬見える程度です。

ようやく撮れた1枚が、草地を駆け抜けるこのカット・・・

2時間頑張りましたが、雨が降り出しそうでしたし、宿泊先の田辺市に移動する必要から断念。(和歌山県内とはいえ、移動は2時間半を要します・・・紀伊半島は広い)

22日は朝食をさっさと済ませ、7:30ホテル発。最初の目的地は、約30分のすさみ町見老津です。恋人岬の先にある陸の黒島と沖の黒島はアマツバメの繁殖地として知られています。
島へは渡れませんので、恋人岬から観察します。
恋人岬から見た陸の黒島です。
双眼鏡でよく探せば、飛んでいるアマツバメが見えます・・・ ちょっと理想との乖離が・・・
しかししばらく観察していると、近くに飛んでくる個体も少しいるようです。どうやら、陸地の方へ餌を採りにいくようで、海から山の方へ飛んでいきます。しばらくすると口一杯に獲物を入れて島へ戻っていきます。帰りはまっしぐらに島に飛んでいきますので撮影は難しい。
何とか獲れましたが、それでなくとも高速飛行のこの鳥を、通過を待って撮るには限界が・・・
1時間半ほど頑張りましたが、新宮に向け移動することに。
途中、串本町の有名な名勝地「橋杭岩」でトイレ休憩。行ったときは干潮時で岩々まで歩いて行ける状態でした。
まじめに景色を撮らないのでひどい写真で・・・
岩々の中央付近で、数羽のアマツバメを発見! しかもあまり移動せず、決まった岩の周囲を飛び回っているようです。岩の隙間に巣があるのでしょう。近くを飛び回るので今度は近すぎて撮れない・・・
頑張って撮影

この個体は口が大きく膨らんでいます。獲物をためて巣に戻るのでしょう。


橋杭岩の中ほどにある緑で覆われた弁天島からはウチヤマセンニュウの囀りが聞こえて来ます。(ここは普段は歩いて渡れません) 少し探しましたが、あきらめ、いる場所が分かっている新宮市の孔島へ向かいます。
お昼前に到着し、撮影開始です。後は帰るだけですから雨が降らなければ納得いくまで頑張るだけ!
状況は昨日とあまり変わりません。基本的にここと決めた林の中の小径にシートを敷いて座って待つことに。
目が合いました?
しばらくすると少しずつシャッターを押せるようになりました。前に枝葉が入り込んだりしますが、それは仕方がありません。

つかの間の晴れ間が曇り空に変わり、もう帰ろうと移動し始めたとき、ようやく見晴らしの良い枝の上で鳴いている個体に遭遇!
この状況に出会えるまで3時間! そう簡単には撮らせてくれないですね。

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